EC商品の翌日配送非対応で、購買意欲は「下がらない」が75%、「気にならない」が65%。「土日・祝日発送」は6割が「重要でない」

EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC・通販の発送に関する消費者意識調査」によると、EC商品の翌日配送に対応していなくても購買意欲は「下がらない」と回答した割合は75%、「気にならない」が65%だった。また「土日・祝日発送」は6割が「重要でない」と回答した。
「翌日配送」対応の有無による購買意欲の変化
「翌日配送」に対応していない場合、購買意欲がどの程度下がるか聞いた。「全く下がらない」(24.4%)、「あまり下がらない」(51.2%)を合わせて、75.6%が「購買意欲は下がらない」と回答した。

EC・通販で購入する場合、どの購入経路が「翌日配送」に対応していないことに不信感を抱くか聞いたところ、AmazonなどのECモール、自社ECサイトという購入チャネルによる意識の差はほとんど見られなかった。

土日祝発送の重要度
土日・祝日も発送していること(365日発送)の重要度については、「あまり重要ではない」は39.6%、「全く重要ではない」は16.9%。約6割のユーザーが「重要ではない」と考えていることがわかった。

送料に対する意識
送料を払って商品を購入することへの違和感について聞いたところ、「とても感じる」は25.2%、「少し感じる」47.3%で、72.5%の消費者が送料の有料化にネガティブな印象を持っている。

送料無料化のラインは2000〜3000円程度が半数、5000円以下が8割以上を占めた。

梱包(こんぽう)に対する意識
どのような梱包(こんぽう)だと満足度が高いかという質問では、「過剰すぎない最適サイズ」が55.8%でトップ、「開封・後処理がしやすい」が47.9%で続いた。一方、「ブランドイメージが体現されている」は8.1%だった。

丁寧な梱包(こんぽう)やメッセージカードが、発送の遅さや有料の送料を補うほどの価値があるか聞いたところ、「十分価値があると思う」(8.7%)、「ある程度価値があると思う」(34.7%)を合わせ、43.4%が価値を感じると回答した。

送料や配達日によるカゴ落ち
購入手続きの最終画面で、想定外の送料や配達日が表示されたことで購入をやめた経験があるか聞いたところ、「よくある」(13.2%)、「時々ある」(43.7%)を合わせ、54.5%が「カゴ落ち」経験がある。

カゴ落ちの具体的な理由は、「送料が高かった/有料だった」が49.7%で1位、「お届け日が遅かった」(36.9%)と続いた。

調査概要
- 調査対象:20~70歳代の男女1000人
- 調査条件:日常的にECを利用するECヘビーユーザー
- 調査対象エリア:全国
- 調査期間:2025年8月29日~9月4日
- 調査方法:インターネット調査