中古ビジネスフォンのECサイトに不正アクセス、個人情報流出の可能性

中古オフィス家具などを展開するオフィスバスターズは10月31日、中古ビジネスフォンのECサイト「ビジフォン舗」が第三者による不正アクセスを受け、顧客の個人情報およびクレジットカード情報が流出した可能性があると発表した。
8月8日に警視庁サイバー攻撃対策センターから情報提供を受けて調査を実施したところ、カード決済システムのプログラムに改ざんの痕跡を確認。8月12日にカード決済を停止し、外部セキュリティ会社による調査を開始した。
その結果、2025年2月16日〜8月12日の期間に「ビジフォン舗」でクレジットカード決済をした顧客96人のカード情報(カード名義人名、番号、有効期限)が流出した可能性があることが判明した。セキュリティコードの流出は確認されていない。
また、2020年7月27日〜2025年8月12日の期間に同サイトで情報を入力した顧客1703人についても、個人情報が流出した可能性があるという。流出の恐れがある項目は、会社名、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス。
該当する顧客には、電子メールまたは書面で個別に連絡する。現在、クレジットカード会社と連携し、流出の可能性があるカードの取引モニタリングを継続、不正利用防止に努めている。オフィスバスターズは8月21日に個人情報保護委員会へ報告し、8月28日に警察へ被害申告を行った。
調査から発表まで時間を要したことについては、「不確定な情報を公開することで混乱を招かないよう、調査とカード会社との連携を確認した上での発表としたため」と説明している。
オフィスバスターズは今回の事態を受け、セキュリティ対策と監視体制を強化し、再発防止を徹底するとしている。「ビジフォン舗」のペイメントサービス再開時期は決まり次第公表する予定としている。
なお、同社の他のWebサイトへの改ざんは確認されておらず、メールシステムや基幹システムも独立して運用されているため、影響はないとしている。
ネットショップ担当者フォーラムは「ネットショップ担当者フォーラム 2025 秋」を、11/6(木)+7(金)10時30分~17時15分に赤坂インターシティコンファレンスで開催します。すべての講演を無料で聴講できます!
顧客体験と収益の向上を実現するキタムラのマーケティング、成功するオムニチャネル戦略、ビームスの物流DX、ミスミの顧客体験最大化、AI活用事例、ECモール攻略法など、ECビジネスに役立つヒントをお伝えします。
