鳥栖 剛[執筆] 9:00

ミスミグループ本社は11月4日、機械部品などの生産間接材をワンクリックで大量注文できるサービス「D-JIT(ディージット)」の提供を米国とメキシコで開始すると発表した。EV関連装置や自動化倉庫向け機械部品の調達効率化に貢献するとしている。

「D-JIT」は「MISUMI」ECサイト上で納期調整や見積もり待ち時間をゼロにする購買プロセスDXサービスで、2024年4月に日本で本格展開を開始。従来の注文方法を維持したまま、グローバル700社超のサプライヤー在庫とミスミの生産キャパシティをリアルタイムで統合し、供給力を大幅に強化した。現在の在庫金額は従来比16倍の約8000億円に達している。

「D-JIT」はすでに日本、韓国、タイ、台湾などのアジア地域や欧州全域で展開しており、累計利用社数は9万社を超える。少量多品種・短納期調達に強みを持つミスミが、成長分野で高まる中・大口の需要にも対応することで、必要な数量を確保するために市場でサプライヤーを探し回るといった煩雑な調達業務の解消をめざす。

ミスミによると、米国では関税政策の影響により製造業の国内回帰が進む一方、EV関連や自動化倉庫分野では、搬送ロボット、医療検査機、高精度3Dプリンターなどの汎用装置向け需要が拡大している。これらの装置は試作から量産段階に移ると数百台単位で生産されるため、それに見合った中・大口数量の機械部品が必要となる。しかし実際には、必要数量を一度に確保できず、購買担当者が複数のサプライヤーに在庫を個別に問い合わせるなど、非効率な状況が発生していたという。

従来、ミスミは少量ロット向け標準品の調達支援に強みを持っていたが、「D-JIT」によって数百〜数千単位の中・大口発注にも対応可能となった。同サービスでは、グローバル700社超のサプライヤーをサイバー連携し、在庫情報を統合・可視化する。これにより、「MISUMI」ECサイトで必要数量を確認・発注できるようになり、購買担当者が在庫を探し回る手間や、必要数量が揃わないといった課題を解消する。

メキシコ市場でも在庫情報の可視化により、購買業務の効率化と担当者の工数削減に貢献する。従来からの製造設備・装置メーカー向け機械部品に加え、大規模量産現場で使用される汎用装置向け生産副資材分野でも、より利便性の高い運用が可能となる。

対象商品カテゴリは、ボルトやシャフトなど先行導入地域とほぼ同様としている。

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