実店舗出店の効果で旗艦店+OMOが好調、ベガコーポレーションの売上高は16%増の約83億円【2025年中間期】
家具・インテリアのECサイト「LOWYA(ロウヤ)」などを展開するベガコーポレーションの2025年4-9月期(中間期)の売上高は前年同期比16.4%増の82億8900万円、営業利益は同50.2%増の4億4300万円、経常利益は同50.9%増の4億5100万円、当期純利益は同54.7%増の2億9500万円だった。
LOWYA事業は実店舗出店の効果で旗艦店と実店舗のOMO戦略が好調に推移。越境EC支援のDOKODEMO事業はユーザビリティの向上に取り組み、前年同期と同水準を維持した。
LOWYA事業
LOWYA事業のセグメント売上高は同16.7%増の81億1200万円。営業利益は同48.4%増の4億400万円。実店舗は2025年3月期末比で2店舗増の10店舗に拡大。客数は実店舗の増加で同13.2%増の39万人に増えた。客単価は同2.5%増の2万1855円。
実店舗の出店効果によって旗艦店と実店舗のOMO戦略が好調に推移した。中間期は全ての月で売上高が前年同期間を上回ったとしている。販路別売上高では、2025年7-9月期(純第2四半期)は、旗艦店+実店舗(OMO)の売上高が前年同期間比33.8%増の22億6900万円で、OMO比率は同9.6ポイント増の58.9%になった。ECモール店などの売上高は同9.5%減の15億8000万円。
旗艦店の会員数は中間期末時点で21万8100人と前期末から23万5000人増えた。アプリ・SNSでは旗艦店アプリの累計ダウンロード数は189万人、Instagramのフォロワー数は123万人、TikTokは42万フォロワー、YouTubeは22万チャンネル登録、「おくROOM」アプリは累計59万ダウンロードとなった。内製化している公式アプリやSNS運用が集客の要として機能したという。
中間期における新商品戦略では、デザイン性・トレンド性にこだわった自社PB商品を中心に投下し、コスト競争力でリーズナブルな価格訴求をした。
実店舗展開は2027年3月期末までに4店舗の新規出店が決定している。2026年3月期は11月に埼玉のららぽーと新三郷、12月に福岡のイオンモール福岡、東京の渋谷宮益坂店の3店舗を出店予定。
DOKODEMO事業
DOKODEMO事業の中間期におけるセグメント売上高は前年同期比1.9%増の1億7700万円。流通総額は同1.5%減の10億9900万円だった。米国の非課税基準額(デミニミス)ルール廃止に伴う影響があったものの、OMS連携などのユーザビリティ向上に取り組み、前年同期と同水準を維持した。会員数やアプリダウンロード数は順調に推移。会員数は同7.7%増の12万1000人、アプリダウンロード数は同3.7%増の16万9700万件になった。
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