大嶋 喜子[執筆] 6:30

「ギフトモール オンラインギフト総研」を運営するギフトモールが実施したソーシャルギフト利用経験者に特化した実態調査によると、企業から受け取って満足度が高かったソーシャルギフトは「電子マネー・プリペイドカード」「チケット」「食品」の3つのカテゴリであることがわかった。また、年代・性別によって満足度の傾向が異なることも明らかになった。

設問の回答者は、企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある932人。調査期間は2025年6月。

企業からのソーシャルギフトで満足度が高いのは「金券・チケット系」「カタログギフト」「食品」

企業からソーシャルギフトを受け取った経験のある人に対し、特に嬉しかったソーシャルギフトを聞いたところ、最多が「電子マネー・プリペイドカード」で46.8%、続いて「コンビニや店舗で交換できるチケット」が40.7%、「好きなものを選べるカタログギフト」が28.0%、「日常的価格帯の『食品』」が21.2%、「高価格帯の『食品』」が15.8%だった。

ギフトモールは「ソーシャルギフトで贈ることのできる商材は多岐にわたっている。その商材のバリエーションが今後さらに広がる可能性がある」と考察している。

企業から受け取って特に嬉しかったソーシャルギフト(複数回答可)
企業から受け取って特に嬉しかったソーシャルギフト(複数回答可)

電子マネーやチケットは女性、カタログギフトや食品は男性の満足度が高い傾向

また、今回の調査結果から性年代別で満足度の傾向が異なることがわかった。「電子マネー・プリペイドカード」は女性の満足度が比較的高く、特に50代女性では56.6%が満足と回答。コンビニや店舗で交換できるチケットについても、50代女性で49.8%、40代女性で45.2%と高い満足度となっている。

性年代別では、好きなものを選びやすいカタログギフトへの男性の満足度は女性より相対的に高かったという。30~50代男性の満足度は、30代は35.3%、40代は35.0%、50代は33.3%だった。

企業から贈られる食品ギフトは男性の満足度の方が高い結果となった。年代別に見ると30代男性では「日常的価格帯の食品」が満足度29.4%、40代男性では「高価格帯の食品」が同24.7%と高い数値になっている。女性では同カテゴリの満足度がそれぞれ7〜18%程度にとどまったという。

ギフトモールは「ビジネスギフトの商材選定において、贈る相手の性別や年代に応じて、満足度を向上させるためのヒントになる」と指摘している。

ソーシャルギフトを贈る際に企業が押さえるべきポイント

調査結果から、ギフトモールは企業がソーシャルギフトを利用する際に考慮しておいたほうがよいポイントとして次の3つをあげている。

「チケット・金券系」は満足度が高い

受け取ってすぐに利用できて利便性が高く、ソーシャルギフトとしての相性が最もよい商材カテゴリ。基本的にギフトの送料も発生しないため、企業側からみたマーケティングの高い費用対効果が期待できる。

「選べるギフト」の活用が差別化のカギ

カタログギフトに代表される、受け取り手が好きなものを選べるギフトは、ソーシャルギフトの中でも重要な位置を占めてきているという。消費者のライフスタイルや価値観の多様化が進む中で、「金券やチケットを贈る企業との差別化になり得る」とギフトモールは指摘している。

ターゲット層に応じて贈る商材を切り替える

ギフトモールは「性別・年代による好みの違いなどを踏まえ、より精密なターゲティングに基づいたギフトの選定が重要」だと提唱している。「たとえば30〜50代男性にはカタログギフト、40〜50代女性には電子マネー・プリペイドカードといった使い分けにより、ギフトの満足度を向上させられる可能性がある」と説明している。

調査概要

  • 調査方法:インターネット上のパネルによる調査
  • 調査主体:ギフトモール オンラインギフト総研
  • 調査期間:2025年6月
  • 調査対象:ソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある全国15歳〜59歳の男女2250人 ※設問は企業からソーシャルギフトを受け取った経験がある932人が対象
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