大嶋 喜子[執筆] 9:00

ビズキが実施した美容に関するアンケート調査によると、美容系のサブスクリプションサービスを使ったことが「ある」というユーザーの割合は15.6%だった。利用したことがあるサービスで多かったのは毎月異なる化粧品が届く“コスメボックス系”で、「ネイル/サロンの定額制サービス」が続いた。

調査対象は全国の20~59歳の女性2000人、アンケート実施日は2025年4月22日。

利用経験者は15%

美容系サブスクを使ったことがあるかを聞いたところ、「ある」が15.6%、「ない」が84.4%だった。

美容系サブスクリプションサービスの利用経験の有無
美容系サブスクリプションサービスの利用経験の有無

異なる化粧品が届くサブスクの利用が最多

「ある」と回答したユーザーにサブスクサービスの内訳を聞いたところ、最も多かったのは毎月異なる化粧品が自宅に届く「コスメボックス系サブスク」で5.0%、続いて「ネイル/サロンの定額制サービス」が4.4%、毎回異なる香水が届く定期便「香水系サブスク」が3.9%だった。

使用したことがあるサブスクサービス(複数回答可)
使用したことがあるサブスクサービス(複数回答可)

年代別では若いほど利用が多い傾向

年代別に見ると、美容系サブスクサービスを使ったことがある人は年代が下がるにつれて増加傾向となっている。

「使ったことはない」と回答した割合は50代は94.8%、20代は73.6%だった。ビズキは「若年層では、日頃から月額制・定額制というモデルに親しんでおり、利用ハードルが低いことが考えられる。また、限られた予算のなかで美容を楽しみたい世代にとって、サブスクはさまざまなコスメを試すことができるコスパの良い美容体験になっている」と考察している。

美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(年代別/複数回答可)
美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(年代別/複数回答可)

世帯年収別では「1001万円以上」で利用が多い傾向

世帯年収別に見ると、「1001万円以上」の層では、1000万円以下の層よりも美容サブスクの利用率が全体的に高い。ビズキは「可処分所得の差が新しいサービスや付加価値の高いサービスへの支出意欲に影響している可能性を示唆している」と見ている。

美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(世帯年収別/複数回答可)
美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(世帯年収別/複数回答可)

子どもの有無が美容系サブスク利用にもたらす影響

子どもの有無で見ると、美容系サブスクを使ったことがある割合は、多くのサブスクサービスで「子どもなし」がわずかに上回った。しかし、「セルフエステの定額制サービス」「美容医療の定額制サービス」では、「子どもあり」の利用率が高い。

ビズキは「育児中の方などがサロンに通う時間を確保しにくいなかで、自宅や自分のペースで手軽に取り組める『セルフエステ』に関心を持つ可能性が考えられる。『美容医療』に関しては、出産後の体型や肌の変化へのケアニーズなどが背景にある可能性もうかがえる」と推測している。

美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(子どもの有無/複数回答可)
美容系サブスクの使用経験とサービスの内訳(子どもの有無/複数回答可)

調査概要

  • 調査対象:全国の20~59歳の女性2000人
  • 調査方法:ネットリサーチ
  • アンケート実施日:2025年4月22日
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