カインズがDIY販売の大都を買収へ。リアルとデジタルの融合で職人・プロニーズに対応、唯一無二のビジネスモデル確立をめざす

ホームセンターのカインズは10月24日、資本提携関係にあるDIY用品販売の大都の全株式取得に向け、基本合意を締結したと発表した。
基本合意は現時点での合意内容をまとめたものであり、今後デューデリジェンスなど必要な手続きを経て、正式な契約締結および株式取得の可否を決定する。株式譲渡契約締結日は11月下旬の予定で、株式譲渡実行日は12月下旬を予定している。
カインズが持つ250以上の店舗網と、大都が運営する職人・プロ人材向けBtoB-ECサイト「トラノテ」が扱う400万点以上のアイテム、両社のサプライヤーネットワークをフル活用。それぞれの強みであるリアルとデジタルを融合させたサービスで職人・プロ人材のニーズに対応し、プロ市場における唯一無二のビジネスモデルを確立するとしている。
カインズと大都は2016年に業務提携、2017年に資本業務提携を締結。それぞれのカルチャーや社風を理解し合い、共同でのワークショップなどを通じて、DIY文化の醸成に取り組んできた。
一方、市場では建築などに携わる職人やプロ人材の人手不足が深刻化、業務効率化ニーズが高まっているという。職人・プロ人材の「必要な道具や材料を早く、確実に手に入れたい」というニーズへの対応などさまざまな課題を解決するために、カインズは大都の買収を決めた。
大都の山田岳人社長はnote上でコメントを発表。「創業88年のベンチャー企業、新たな一歩を踏み出す旅へ」と題し、「現時点で明確にお伝えできることは、ただ一つ。『今、めちゃくちゃワクワクしている』ということです。だから、もし明日、道でばったり出会ったら、『おめでとう!』って声をかけてくださいね。引き続き、チーム大都の新たな旅路にご期待ください!」とコメントしている。
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