鳥栖 剛[執筆] 6:30

楽天グループが2025年冬に注目を集めそうな消費行動や商品をまとめた「楽天市場 2025年冬のトレンド予測」によると、「節約」がカギとなるとし、トレンドキーワードとして「パーソナル寒さ対策」「家チャージ・自分チャージ」「おうち行列飯」をあげた。

パーソナル寒さ対策

光熱費を含む物価高が家計を圧迫するなか、2025年冬は寒さ対策グッズを購入する際に、省エネがさらに求められることが予測されるという。「楽天市場」では、光熱費を抑えながら局所的に過ごす場所を温められる寒さ対策、日常生活に効率的に温活を取り入れる「ながら温活」に注目が集まっているという。個人に合わせて最適化された「パーソナル寒さ対策」で、快適な冬を過ごそうとする需要が高まると予測した。

楽天グループが2025年冬に注目を集めそうな消費行動や商品をまとめた「楽天市場 2025年冬のトレンド予測」によると、「節約」がカギとなるとし、トレンドキーワードとして「パーソナル寒さ対策」「家チャージ・自分チャージ」「おうち行列飯」をあげた。
「パーソナル寒さ対策」の商品例

楽天が実施したアンケート調査によると、物価高について「気になる」と回答した割合は約9割、「今年の冬は節約したい」が約8割で、家計防衛への意識が明らかになっている。物価高以外で不安に感じる点は、「電気代・ガス代など光熱費の高騰」が最も多く、「気象(寒さ・積雪など)」「感染症の流行(インフルエンザ・新型コロナなど)」が続いた。消費者は冬の生活において、経済的な負担面で不安を抱えていることがわかった。

「楽天市場」では、光熱費を抑える効果が期待できる「省エネ防寒グッズ」の流通総額が伸長。窓や壁からの冷気を防いで住宅の断熱性を高める「断熱フィルム」や「冷気ガード」などの商品は、2024年の流通総額が前年比で約1.3倍に伸長している。

注目を集めているのが、コスパと快適性を両立できるとして身の回りの行動範囲に限定して温めることができる「パーソナル暖房」。足元専用の「ホットマット」は2024年の流通総額が前年比約1.3倍、就寝時から日中の着用タイプまで幅広く使われている「電気毛布」は同約1.2倍と需要が拡大。

さらに、暑さ対策としても利用できる二刀流防寒グッズへの注目が集まっており、冷温両用で使える「充電式カイロ」や「ランドセル用メッシュパッド」など、通年で利用できる多機能な防寒グッズが登場している。

アンケート調査では、体を温める「温活」をしたいという回答が約7割に達し、日常生活に温活を取り入れる「ながら温活」に約半数が「興味がある」と回答。温活をしたいシーンのトップ3は「仕事中」「家事中」「就寝中」だった。

2024年の「楽天市場」における「ながら温活」関連商品の流通総額は前年比で約1.2倍と伸長。冬の時期は前年比で約1.8倍に拡大したという。2025年もさらに注目が高まると予測している。

家チャージ・自分チャージ

アンケート調査では、約6割が「今年は大容量パックやまとめ買いの購入が増えた」と回答。2025年冬に大容量パックやまとめ買いで購入を検討しているものとして、日用消耗品や食品が上位にあがった。その理由は「節約のため」に加え、「ストックがないと不安だから」「買い物頻度が減り、効率的なため」といった日常的に使用するモノを意識的に補充することで安心感を得るニーズと効率性を重視する回答があがった。

楽天グループが2025年冬に注目を集めそうな消費行動や商品をまとめた「楽天市場 2025年冬のトレンド予測」によると、「節約」がカギとなるとし、トレンドキーワードとして「パーソナル寒さ対策」「家チャージ・自分チャージ」「おうち行列飯」をあげた。
「家チャージ・自分チャージ」の商品例

「楽天市場」では、日用消耗品の大容量パックやまとめ買い需要(家チャージ)が拡大、特に大容量タイプの「トイレットペーパー」は2024年12月~2025年2月の流通総額は前年同期比で約2倍、「ティッシュペーパー」は同約1.5倍、「歯ブラシ」のまとめ買いは同約1.4倍とそれぞれ伸長。大容量やまとめ買いによる日用消耗品の計画的な補充は、物価高時代において増加しており、ブラックフライデーや年末商戦などにおいてさらに関心が高まると予測した。

さらに、新年を迎える前に日用消耗品を買い替えたいという需要も見られるという。アンケート調査では約4割が年末に向けて生活必需品や身の回りのものを「新調したい」と回答。「下着・肌着・靴下」「歯ブラシ」「タオル」などが上位にあがった。年末の「チャージ消費」が、こうした計画的な買い替え需要においても発生するという。

物価高が気になるなかでも、自分へのご褒美を約4割が購入予定とアンケート調査で回答。節約志向が続く一方で、「楽天市場」では年末に自分へのご褒美(自分チャージ)として嗜好品の需要が高く、日々の満足度を維持したいという消費者ニーズがあるという。「楽天市場」では2024年12月~2025年2月におけるパジャマの流通総額が前年同期比で約1.3倍に伸長。「Rakuten Fashion」では2~5万円のバッグを中心に需要が高まるなど、生活の質を高める商品への購買行動があるという。

おうち行列飯

アンケート調査では、物価高の影響で「食費の節約を心掛けている(外食を控え自炊をするなど)」という回答が半数以上だった一方で、自宅での食事を「より充実させたい」「より楽しみたい」と答えた人が約7割に達した。さらに、「行列に並ばずに、人気グルメを自宅で楽しみたい」と半数以上が回答し、自宅で楽しみたい行列グルメとしては、「生ドーナツ」「韓国料理」「麻辣湯」「タコス」などがあがった。

楽天グループが2025年冬に注目を集めそうな消費行動や商品をまとめた「楽天市場 2025年冬のトレンド予測」によると、「節約」がカギとなるとし、トレンドキーワードとして「パーソナル寒さ対策」「家チャージ・自分チャージ」「おうち行列飯」をあげた。
「おうち行列飯」の商品例

「楽天市場」では、街でも行列ができるなど近年のトレンドになっている。「生ドーナツ」やハワイ発祥の揚げドーナツ「マラサダ」の売れ行きが好調で、「生ドーナツ」は2024年の年間流通総額が前年比約1.2倍、「マラサダ」は同約2倍に伸長している。

2025年は、「麻辣湯」の2025年1~8月の流通総額が前年同期比で約13倍、「韓国パン」が同約3倍、「タコス」が同約1.2倍とそれぞれ伸長。年末年始の自宅での集まりや、寒い時期に温かい食事を楽しむニーズなどから、冬にはより需要が伸びることが予測されるとしている。

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