鳥栖 剛[執筆] 10:00

ポイ活型モバイルアンケートアプリなどを展開するノウンズは7月25日、「TikTok Shopに関する意識調査」の結果を発表した。

「TikTok Shop」の認知度と利用意向

「TikTok Shop」の認知度と利用意向について聞いた。サービス自体を「知っている」あるいは「名前だけ聞いたことがある」と回答した割合は約4割。6月末のリリースから間もないタイミングではあるが、浸透はまだ限定的と指摘している。

消費者約1000人に聞いた「TikTok Shop」。利用意向は約2割、知ってるけどまだ使わないが多数
「TikTok Shop」の認知について

利用意向は2割にとどまった。「あまり利用したいと思わない」「全く利用したいと思わない」と答えた割合は全体の約8割。この結果からノウンズは「知らないから使わないのではなく、知ってもまだ使う気にならない」という現状が見えてくると分析。「生活者は新しい購買機能に対し、期待よりも慎重な視線を向けている段階であり、今後の利用拡大には、信頼感の醸成や実体験の共有など“納得感”を高める仕掛けが求められるといえそう」としている。

消費者約1000人に聞いた「TikTok Shop」。利用意向は約2割、知ってるけどまだ使わないが多数
「SNSアプリ内で買い物が完結する機能」の利用意向

SNSで購入してみたい商品・サービス

「TikTok Shop」のようなSNS内ショッピング機能で購入してみたい商品やサービスについても聞いた。「食品・飲料」「ファッション」「美容・スキンケア」が上位を占めた。視覚的に訴求しやすく、日常的な関心が高いジャンルが、SNSショッピングとの相性の良さを示しているとした。

消費者約1000人に聞いた「TikTok Shop」。利用意向は約2割、知ってるけどまだ使わないが多数
購入してみたい商品やサービス

動画をみて買いたくなる投稿の特長

動画プラットフォームで見たことをきっかけに商品・サービスを「買いたくなる」と感じる投稿の特長についても聞いた。「短時間で要点がまとまっていて内容がすっと入る」や「実際に使ってレビューしていることが伝わる」といった“情報のリアルさと即効性”が高く評価されている。

消費者約1000人に聞いた「TikTok Shop」。利用意向は約2割、知ってるけどまだ使わないが多数
商品・サービスを「買いたくなる」と感じる投稿の特長

購買意欲を高めるインフルエンサー像は、「フォローしていて日頃から信頼している人」「専門性の高い人」「実際に使ってレビューする人」が上位にあがり、「等身大の存在」「生活に近い存在」への信頼感が、購買行動における最重要因子となっている。一方で、「有名人」「フォロワーが多い人」といった表面的な影響力には関心が集まりにくく、SNSでの購買促進においては、誰が言っているかよりも、どれだけ本音で語られているか・自分と重ねられるかが重要になっていることがわかった。

消費者約1000人に聞いた「TikTok Shop」。利用意向は約2割、知ってるけどまだ使わないが多数
Q:どんなインフルエンサーやクリエイターであれば、動画視聴後の購入意欲が高まりますか?

SNS動画視聴後に購買を見送った理由は、「案件感が強く信頼できない」「価格が高い」「動画は良かったが自分には不要だった」といった項目が上位を占めた。これらの結果からは、「TikTok Shop」のようなSNS内ショッピングにおいて、ユーザーが「衝動的に欲しい」と感じても、それを自分にとって本当に必要かどうか一度立ち止まって考える傾向があるとしている。

消費者約1000人に聞いた「TikTok Shop」。利用意向は約2割、知ってるけどまだ使わないが多数
動画視聴中に購入を見送った理由

調査概要

  • 調査期間:2025年7月1日〜7月2日
  • 調査対象:全国の一般生活者
  • 調査対象者数:999人
  • 調査方法:「Knowns 消費者リサーチ」を通じたインターネット調査
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