【ライブ配信の実態調査】10代の64%が週1回以上視聴。見る理由は「出演者が好き」「エンターテインメントとして」など

マシェバラトークが実施した「ライブ配信の視聴実態と価値観に関する調査」によると、10代の64.2%が週1以上ライブ配信を視聴していることがわかった。
見る主な理由は「出演者が好きだから」「暇つぶしのため」「エンターテイメントとして楽しむため」など。調査は日本全国の15~59歳の男女492人を対象に実施。調査期間は2024年6月16日~23日。
ライブ配信視聴、10代の64.2%が週回1以上で50代の約2.3倍
過去1年間のライブ配信サービスの視聴頻度について聞いたところ、「ほぼ毎日」が19.3%、「週3~5回程度」が12.2%、「週1~2回程度」が8.9%で、週1回以上視聴するアクティブな視聴者は合計40.4%だった。一方で「視聴したことがない」は27.6%で、利用者と非利用者がはっきりと分かれている。
年代別に見ると、「週1回以上視聴」(「ほぼ毎日」「週3~5回程度」「週1~2回程度」の合計)は10代が64.2%と最多、続いて20代が55.7%、30代が43.6%だった。40代は32.0%、50代は27.7%にとどまっており、10代と50代では約2.3倍の開きがあった。
マシェバラトークは「若年層にとってライブ配信は、従来のテレビや動画配信サービスと並ぶ主要なメディアとして位置づけられており、リアルタイムでの双方向コミュニケーションを重視する傾向が反映されている」と考察している。
視聴頻度は男性の方がやや積極的
過去1年間のライブ配信サービスの視聴頻度を男女別に見ると、週1回以上のライブ配信視聴率は男性が44.3%、女性が36.4%で、男性が約8ポイント上回った。特に「週1~2回程度」は男性が11.1%、女性が6.7%と差が大きく、男性の方が高い頻度で視聴する傾向が見られる。
一方、ライブ配信を「視聴したことがない」と回答しているのは女性が32.6%、男性が22.9%で、女性の方が約10ポイント高かった。マシェバラトークは「ライブ配信は性別を問わず幅広く利用されていますが、男性の方がやや積極的に視聴している」と解説している。
20~30代が異性配信者を積極的に視聴
主に視聴するライブ配信者の性別について聞いたところ、「異性」を主に視聴する層は30代男性の52.5%が最多で、続いて20代男性が46.7%。一方、10代では男性21.4%、女性26.3%と相対的に低く、40代以降では男女ともに30%前後にとどまっており、20~30代との明確な差が見られた。
マシェバラトークは「20~30代にとってライブ配信は単なるエンターテイメントを超え、異性とのコミュニケーションを楽しむ重要な機会になっていると考えられる。従来の出会いの場に加え、ライブ配信が新しい交流の選択肢として、この年代に受け入れられている」と推測している。
ライブ配信に「つながり」を求める若年層、娯楽重視の中高年層
ライブ配信を視聴する理由について聞いたところ、10代では「出演者が好きだから」が42.4%、「応援したい人がいるから」が39.4%と、特定の配信者への愛着が強い傾向がある。また、「癒しを求めて」も33.3%と高く、ライブ配信が心の支えとしての役割を果たしていることがうかがえる。
「暇つぶしのため」は各年代で共通して高く、10代が42.4%、続いて40代が41.1%、20代が35.4%だった。一方、「エンターテイメントとして楽しむため」は50代が43.0%と突出して高かった。
調査概要
- 調査方法:インターネット調査(ジャストシステム「Fastask」)
- 調査対象:日本全国15歳~59歳の男女492人
- 調査期間:2024年6月16日~23日