メルマガに期待するのは「キャンペーンやセールなどのお買い得情報」が7割、読みたくなるポイントはポイントは「件名や内容が興味深い」が5割超
SaaSの開発・提供を通してCX向上を支援するWOW WORLDが実施した「企業に求める情報発信方法」に関する調査の結果によると、「企業からどのように情報を受け取りたいか」という質問に対して「メールマガジン」を選択した回答者は3割以上で、半数近い48%がプライベートで企業(サービス・ブランドを含む)からのメールマガジンを受信していることがわかった。
メルマガの受信状況
企業からの情報を受け取る手段について、「企業からのメールマガジン」を選択した割合は33%で、「公式Webサイト」に次いで2番目だった。
「あなたは、プライベートで企業(サービス・ブランドを含む)からのメールマガジンを受信していますか」という質問に対して、「受信している」と回答した割合は48%だった。

メルマガ登録のきっかけ
メルマガ登録のきっかけで最も多かった回答は「会員登録するタイミング」で48%。「商品を購入したタイミング」が45%、「割引クーポンがもらえるから」が40%で続いた。
回答を年齢別で見ると、どの年代も「会員登録するタイミングで」「商品を購入したタイミングで」を多く選択。30~50代は「割引きクーポンがもらえるから」を選択した割合が他の年代よりも多い。
メルマガの受信数
プライベートで1日に受信するメールマガジンの平均数は、「3~5通程度」(36%)、「6~10通程度」(21%)、「1~2通程度」(15%)となった。

メルマガに求めるもの
プライベートで受信するメールマガジンに求めるもの(メールマガジンを受信する理由)は、71%が「キャンペーンやセール、クーポンなどのお買い得情報」と回答した。
年代別では全ての年代で、「キャンペーンやセール、クーポンなどのお買い得情報」を支持。年齢層が高くなるにつれて「新製品情報」「生活に役立つ情報」を選ぶ人が増えた。
メルマガを読む理由と購入経験
メールマガジンを読みたくなるポイントで最も多かった回答は「件名(タイトル)や内容が興味深い」で53%。次いで、「テーマがわかりやすい」が42%だった。
「あなたはこれまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことはありますか」という質問に対して、49%が「はい」と回答。この結果から、メールマガジンは依然として多くの生活者の購買行動に影響を与える有効なチャネルであると考えられる。

メルマガ経由での購入経験者に対してその理由を聞いたところ、61%が「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」を選択。次いで56%が「セール・キャンペーンでお得に購入できたから」を選択した。
年代別で見ると、全世代で「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」「セール・キャンペーンでお得に購入できたから」を選択する割合が多い。一方、10代、20代では特に「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」を選ぶ割合が高く、若年層ほど興味・関心にマッチした案内が購買につながりやすい傾向が見られた。
メルマガを読む時間帯
プライベートでメールマガジンを読む時間帯は、「平日の帰宅後」にメールマガジンを読む割合が45%で最多。次いで「休日の余暇」が38%だった。そのほか、「平日のお昼休憩中」「休日の夜」が続いた。
年代別で見ると、多くの世代が平日の帰宅後や、休日の余暇・夜の時間帯、平日のお昼休憩中にメールを読むことが多い。50代以上では、休日の午前中もメールを読む人が他の年代より多い傾向だった。
メルマガの開封実態
「あなたは送られてくるメールマガジンを読まない(開封しない)ことはありますか」という質問に対しては、73%が「はい」を選択した。

メルマガを読まない(開封しない)理由は、「件名に興味がない」が72%で最多。続いて「忙しい」が37%となった。

メルマガを読まない時に「そのときのあなたの行動に近いものを選んでください」という質問をすると、「未読のまま、削除する」が60%だった。一方で、「開封するが、中身を読まない」(13%)、「中身を読まず、メールソフトの機能で開封済みにする」(5%)のように、開封しても実際には読まないケースが18%存在することも明らかになった。

「あなたはプライベートで購読しているメールマガジンを解約(またはフィルターなどで設定して読まない)したことがありますか」という質問に対しては、63%が「はい」を選択した。

その理由は「配信頻度が多い」(63%)、「内容が面白くない」(57%)があがった。

年代別に見ると、どの世代でも「配信頻度が多い」「内容が面白くない(興味深くない)」が上位を占めており、解約を防ぐには読者の関心に沿った内容を、適切な頻度で提供することが重要であることがわかった。70~80代では「登録した記憶がない」と答えた割合が3割を超えた。
登録しているメールマガジンが勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験は、51%が「はい」と回答。登録済みであっても迷惑メールとして扱われ、結果として見逃されるケースが少なくないことが示された。

なりすましメールの対応
なりすましメール(実在する企業や団体に第三者がなりすまして送信するEメール)が届いたことがあるかという質問に対して、60%が「はい」と回答。

「なりすましメールかどうかをどのように判断しますか」と質問したところ、「メッセージの内容」(65%)、次いで「メールアドレス」(57%)、「送信者名」(46%)があがった。

なりすましメールの対応については、最も多かったのは「開封せず削除した」(76%)、次いで「記載のURLをクリックしなかった」(37%)となった。送信元に連絡して確認したり、企業や消費者センターに相談したりするケースはごく少数にとどまった。

調査概要
- 内容:メールマガジンに求めるもの
- 主体:WOW WORLD
- 調査手法:同社開発のアンケートシステム「WEBCAS formulator」を活用し、グループ会社の株式会社マーケティングアプリケーションズの「Mapps Panel」によるインターネット調査を実施
- 調査期間:2025年2月3日~2月13日の11日間
- エリア:全国47都道府県
- 年齢:13歳~80歳代の男女
- 有効回答数:1554人