口コミがヤラセだと思ったら「購入しない」人が約半数。「ヤラセだと思ったことがある」人は95%【口コミに関する意識調査】
口コミ探索サービス「みん評」を運営するマイスタースタジオが、全国の男女518人を対象に実施した「ヤラセ口コミに関する意識調査」によると、口コミがヤラセだと思ったら「購入しない」と回答した割合は過半数にのぼった。ヤラセだと思うポイントは「高評価が多すぎる」「言葉が不自然」などがあがった。
調査対象の内訳は女性327人、男性191人。調査期間は2025年3月25~29日。
95.7%が「ヤラセだと思ったことがある」
口コミをヤラセだと思ったことがあるかを聞いたところ、「よくある」が32.4%、「たまにある」が63.3%で合計95.7%にのぼった。マイスタースタジオは「商品やお店を選ぶときにネットなどで口コミを確認する人が多いことから、ヤラセだと思われる口コミに触れる機会も多くなる」と推測している。

ヤラセだと思うポイントは「高評価が多すぎる」「言葉が不自然」
口コミがヤラセだと思うポイントを聞いたところ、最も多かったのは「高評価が多すぎる」で40.0%、続いて「言葉が不自然」が19.9%、「具体的な記述がない」が17.6%だった。
マイスタースタジオは「『高評価が多すぎ』『褒めすぎ』『口コミ件数自体が同時期に多すぎ』など過剰だと感じられ、『言葉が不自然』『同じような内容ばかり』といった不自然さも、AIなどで量産された口コミではないかと疑われる理由になりうる」と喚起している。

「高評価が多すぎる」と答えた回答者からは、「100%高評価だとあまり信憑性がない」「すべての口コミが極端に高評価で、ネガティブな意見がほとんどない場合」「あまりにも高評価が多すぎて、ひとつも低評価がないのはおかしい」といったコメントがあがった。
「言葉が不自然」と回答した人からは、「文章が不自然で、無理やり日本語にしたようなものがみられる」「ところどころに日本では見慣れない漢字が混ざっていたり、語尾が明らかに不自然だったりする」といったコメントがあった。
46.9%がヤラセだと思ったら「購入しない」
口コミがヤラセだと思ったらどうするかは、「購入しない」が最多で46.9%、続いて「別の口コミを調べる」が26.4%、「他の商品を探す」が6.4%、「商品情報を調べる」が5.4%だった。
マイスタースタジオは「商品を買うとしても慎重に検討する人が多く、口コミに不信感を抱くことで商品に興味を抱いてから購入するまでの時間が長くなることがうかがえる」と指摘している。

「購入しない」と答えた回答者からのコメントは「信用がないので、商品・サービスの購入・契約はしない」「ヤラセを使う会社は嫌なので、買わない」「購入をやめる。多少高くても、別の有名なブランドのものを買う」などがあがった。
「別の口コミを調べる」と回答した人からのコメントは「マイナス評価の口コミ内容を見て考える。マイナスでも客観的判断なら購入する」などがあった。
「他の商品を探す」と回答した人からのコメントは「似たような商品で、もっと信頼できそうなものを探す」「商品販売元自体を怪しく感じるので、他の類似商品を考えることにする」などがあがった。
消費者が求める対策は「ヤラセ口コミの調査」「ペナルティ実施」
企業やプラットフォームに対して求めるヤラセ口コミを防ぐ対策について聞いたところ、最も多かったのは「ヤラセ口コミの調査」で26.1%、続いて「ヤラセへのペナルティ実施」が22.0%、「通報制度を設ける」が13.3%だった。

「ヤラセ口コミの調査」と答えた回答者からのコメントは、「AIで判断しつつ、人間の手でもしっかり確認してもらう」「やらせだと思われる口コミについて審議する機能を求める」などがあがった。
「ヤラセへのペナルティ実施」と回答した人からのコメントは、「ヤラセを行ったユーザーのアカウントを使用できなくする」「ヤラセを行った会社に対して、プラットフォームからペナルティを課す」などがあがった。
「通報制度を設ける」と答えた回答者からのコメントは、「ヤラセだと思ったものを通報する」「読んだ人がヤラセだと感じたら、通報できるような仕組みがあればいい」などがあった。
調査概要
- 調査対象:全国の男女518人(女性327人、男性191人)
- 回答者の年代:10代 0.6%、20代 17.6%、30代 33.0%、40代 26.8%、50代 16.6%、60代以上 5.4%
- 調査期間:2025年3月25日~29日
- 調査方法:インターネットによる任意回答