鳥栖 剛[執筆] 7:30

ティーライフの2025年7月期連結業績は、売上高が前期比11.5%減の115億200万円、営業利益が同17.2%減の4億5600万円、経常利益が同19.7%減の4億5300万円、当期純利益が同12.1%増の3億5800万円だった。

売上高はロジスティクス事業が前期並みの水準を堅持したものの、ウェルネス事業でサプリメント販売が低調に推移、ECモールの競合店増加による競争激化などが響き落ち込んだ。

利益面では、原材料費および配送費などのコスト上昇の影響を受けたほか、ウェルネス事業で海外展開に関する先行投資で減益になった。

2026年7月期の連結予想は、売上高が前期比4.2%増の119億8300万円、営業利益が同16.9%増の5億3300万円、経常利益が同16.9%増の5億2900万円、当期純利益は同0.7%減の3億5600万円。サプリメント市場の成長鈍化とECモールの競争激化に加え、米国関税政策の影響も勘案した保守的な見積で、売上・利益ともに微増を見込む。

2026年7月期を初年度とする3か年の新中期経営計画を策定。2028年7月期に売上高131億7900万円、営業利益8億6500万円をめざす計画を掲げた。ECモール内の競争激化や紅麹問題の影響で新中期経営計画は「未来の成長に向けた土台づくり」と位置付ける。

ECモール内の競争激化や紅麹問題の影響で新中期経営計画は「未来の成長に向けた土台づくり」。ティーライフの戦略
2028年7月期に売上高131億7900万円をめざす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

具体的な取り組みとして、商品戦略はリニューアルした機能性表示食品「ヘルシーボ」をメイン商品として新規開拓を強化。子育て世代を応援する「CHA+OCO」と働く女性に寄り添う「メタボメ茶ハレ」の販売を強化することで、幅広い年齢層のファン獲得をめざす。

ブランディング戦略は、TVCMの放映、地元FM局の人気番組とのタイアップ企画で知名度向上を推進。ギフト戦略は、吸収合併した子会社のリソースを活用して独自性の高いギフト商品を開発していく。

ECモール内の競争激化や紅麹問題の影響で新中期経営計画は「未来の成長に向けた土台づくり」。ティーライフの戦略
機能性表示食品をメイン商品とした新規開拓を強化(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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