ファッションのシップスがECサイトのCVRを大幅アップさせたレビュー施策とは

シップスは公式ECサイト「SHIPSオンラインストア」で、レビュー施策により効率的なレビュー獲得を通じたコンテンツ強化、サイト全体のCVRの大幅改善につなげている。ReviCoが提供するレビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」の導入で実現した。
シップスでは「ReviCo」導入以前、ECサイトにレビューの機能を設置していない。そのため次のような課題を抱えていた。
- 購入者のリアルな評価や感想を得ることができていなかった
- EC購入者のみではなく、実店舗の購入者からもレビューを集めたかった
- 事業者目線ではなく、第三者目線のコンテンツで商品の魅力を伝えたかった
- 商品詳細ページに、レビューの星評価と件数を表示することで、CVRを高めたかった
- 質の高いレビューを集めることで、購入検討者の不安解消につながった
- 収集したレビューを起点に、商品開発や、サイト改善、実店舗の接客改善に活かしたかった
- Googleショッピングの広告枠にレビューの星評価を表示したかった
こうした課題の解決に向けて、UI/UXの改善と、更なるサイト売上向上の実現に向けたソリューションとして「ReviCo」を採用した。
2025年5月から「ReviCo」の利用を開始し、収集したレビューのサイズ感の回答データをチャート形式で分かりやすく表示。レビュー投稿時に「靴のサイズ」など「SHIPS」独自のアンケートを実施することで、自身に近い属性のレビュアーの声を参考にできるようにした。
6〜7月の前年同期間と比較してサイト全体のCVRは106%アップ。ディスカウント施策を減らしたにも関わらず、レビューが牽引しCVRが改善したという。また、レビューを閲覧したユーザーのCVRが非閲覧ユーザーと比較して328%アップした。
「ReviCo」管理画面でレビューを仕分けするために、「商品」や「サイト改善」などのラベルを付与し、レビューの二次活用を推進。Googleショッピングの広告枠にレビューの星評価を連携したほか、全体レビュー投稿数のうち「ReviCo」が運用するレビュー投稿キャンペーンの応募率が61.5%を超えた。

レビューを今まで導入していなかった理由の1つに、お客さまにレビューを書いていただけるかという不安があった。「ReviCo」を導入した一番の決め手は、お客さまの投稿のしやすさ、独自のプレゼント企画などによるレビュー投稿率の高さだった。導入後の投稿率は高く、EC・店舗両方の購入に対してレビューを投稿できるようにしたこともあり、導入初期から多くの投稿がある。また、サイト全体のCVRは「ReviCo」導入以降前年同期間と比較して106%改善、レビューがさらに増えてくると、今まで以上の縦売れも期待できると考えている。購入の最後の一押しとなるレビューは、カスタマージャーニーのなかで重要なポイントになっていると実感している。(シップス DX部 デジタルマーケティング課 茅野充宏課長)