「TikTok Shop」、3社に1社は意欲あり。課題や悩みは「知見・ノウハウ不足」が60%、「分析不十分」が47%

テテマーチが国内の小売業および直販メーカーを対象に実施した「TikTok Shop」の認知・導入意向に関するアンケート調査によると、「情報収集してから判断したい」と回答した企業は52.8%で、導入に前向きな姿勢を示している企業は33.5%だった。
約3分の1の企業が「TikTok Shop」導入に前向き
「TikTok Shop」の導入を考えているか聞いたところ、「導入する」が10.2%、「導入を検討したい」が23.3%で、導入に前向きな姿勢を示している企業の割合は33.5%だった。
一方で、「情報収集してから判断したい」が最多の52.8%。期待感がありつつも、まだ検討フェーズの企業が多いことがわかった。

テテマーチによると、調査企業のうち、現在は37.5%の企業がマーケティングや顧客コミュニケーション活動に「TikTok」を活用しているという。また、25.0%の企業が過去にライブコマースを実施したことがある。
「TikTok」やライブコマースをすでに活用している企業では「TikTok Shop」の導入意向が比較的高い。「TikTok」を活用している企業では、「TikTok Shop」を「導入する」または「導入を検討したい」と回答した割合は45.5%、過去にライブコマースを実施したことがある企業では40.9%だった。
運用の不安は「ノウハウ不足」「分析不十分」「リソース不足」
「TikTok Shop」活用における具体的な課題や悩みを聞いたところ、最も多かったのは「TikTokに関する知見・ノウハウ不足」で60.6%だった。続いて「効果検証が難しい、分析が不十分」が47.0%、「コンテンツ制作のリソース(人手・時間)不足」が40.9%となっている。
導入時に重視することは「導入・運用にかかる費用」
導入する場合に重視することは、「導入・運用にかかる費用(初期費用、販売手数料など)」が最多で77.3%、続いて「ユーザー体験(購入までの流れ、商品の見せ方)」が57.4%、「管理・分析機能(商品・顧客管理、売上分析など)」が56.8%だった。
テテマーチは「『TikTok Shop』が日本市場でその可能性を最大限に発揮するには、多くの企業が直面している『TikTok』活用における知見・ノウハウ不足や、ライブコマースの実施にあたり出演者の不足・育成といった課題の解決が不可欠」と喚起している。
調査概要
- 調査期間:2025年5月8日~16日
- 調査対象:国内の小売業および直販メーカー176社
- 調査方法:Microsoft Formsを用いたアンケート調査(テテマーチのメールマガジン経由での回答収集)