大嶋 喜子[執筆] 6/13 6:00

電通、電通デジタル、LINEヤフーの3社は6月11日、「SynWA project(シンワ プロジェクト)」を発足した。LINEヤフーのビッグデータ、電通と電通デジタルが保有・連携するデータを活用し、新たな分析ソリューションの提供を開始する。

「SynWA project」は、電通と電通デジタルが保有・連携するテレビ視聴やアンケート調査などのデータをLINEヤフーと連携し、LINEヤフーの「LINE」公式アカウント、「Yahoo! JAPAN」の検索・購買などのデータと掛け合わせて、統計加工する。これに個々の企業が所有する顧客データとの掛け合わせで、解像度の高い分析を実現するという。

分析結果は、クライアント企業への顧客像分析や広告効果の可視化に活用する。クライアント企業はこの分析結果によって、潜在層へのアプローチから、購買者層の顧客生涯価値(LTV)の向上まで、一貫した顧客コミュニケーションができるようになるという。また、マーケティング施策の立案や広告配信に活用できる。

「SynWA project」として3社の強みを生かしたソリューションを提供する
「SynWA project」として3社の強みを生かしたソリューションを提供する

電通デジタルと電通は、2016年からセキュアにデータの統合・分析ができるデータクリーンルームの活用を推進し、現在では年間1000件、過去累計3000件を超えるデータクリーンルーム活用の分析・コンサルテーションなどの実績がある。

「SynWA project」においても、これらの実績から得た知見やノウハウを活用することでデータドリブンなマーケティングの未来を切り開き、企業の効果的なマーケティング活動と持続的な事業成長のサポートに臨む意向。

電通デジタルと電通は、企業のマーケティングニーズとユーザープライバシー保護を両立させたデータ活用手法として、旧ヤフーと2019年に共同分析プロジェクト「HAKONIWA」を立ち上げ、旧LINEとは2020年から共同で「LINE DATA SOLUTION」を推進し、企業の顧客像の分析や広告効果の可視化に取り組んできた。

2023年10月にLINEヤフーが誕生し、ユーザー体験の向上に向けた「LINE」と「Yahoo! JAPAN」のデータ連携が進んでいる。

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