宮本和弥[執筆] 7/16 9:30

楽天グループは7月15日、「楽天市場」でユーザーごとに検索結果を最適化する「パーソナライズド検索」を開始した。

「パーソナライズド検索」は、検索行動・購買履歴・属性(性別・年齢など)・好み(ブランドや価格帯など)といった複数の要素を基に、ユーザーごとに表示する検索結果を自動調整する仕組み。

PC・スマートフォンWeb・スマートフォンアプリでの全商品検索に対応。今後は店舗内検索への適用も予定している。

「パーソナライズド検索」の導入で、ユーザーごとに「探している商品に出会いやすい」という検索体験を実現。ユーザー満足度・転換率(CVR)の向上が期待でき、「楽天市場」全体の売上拡大につながると見ている。

「楽天市場」は2024年1月、ユーザーの意図や文脈を理解し、より関連性の高い情報を提供するAI技術活用の「セマンティック検索」を導入、強化を進めてきた。「セマンティック検索」は単語の一致だけでなく、文脈や意味を理解した上で商品を表示する仕組み。たとえば「疲れにくいスニーカーが欲しい」と検索した際に「ウォーキング用スニーカー」など関連する商品を表示するような、高度な検索体験ができるようになる。

モデル改善などいくつかのアップデートを経て、2025年1−3月期における「楽天市場」の検索経由流通総額は前年同期比10.7%増えた。

今回の「パーソナライズド検索」の実装は、「楽天市場」の検索アーキテクチャのアップデートの一環。EC店舗の支援を手がけるあるコンサルタントは次のようにコメントしている。

「パーソナライズド検索」の導入は、「セマンティック検索」の進化と併せて、ユーザーがより少ない手間で「欲しいものに出会える」という環境の整備を意味している。今後のEC体験の質的向上にも寄与する取り組みと言える。

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