鳥栖 剛[執筆] 6/11 7:30

NTTドコモの社会科学系の研究所であるモバイル社会研究所は6月9日、シニアの買い物事情の実態調査を発表、それによると60歳代のEC利用率は男性48%、女性38%だった。

シニアの買い物事情の実態調査は2025年1月に調査員が訪問し調査を承諾した人に紙で質問票を配り後日回収する訪問留置法を用いて、60歳~84歳の男女1300人を対象に実施した。

家にいながらできる買い物の利用率

家にいながら買い物できるものの中で「インターネットショッピング」「宅配」「テレビショッピング」の利用率を調査。EC利用率は60歳代が男性48%、女性38%と最も高かった。ECは70歳代、80歳代前半はおおむね「宅配」より低かった。

NTTドコモの社会科学系の研究所であるモバイル社会研究所の調査
家にいながらできる買い物の利用率

利用頻度では、全年代で「月1回程度」が目立つ結果となった。

NTTドコモの社会科学系の研究所であるモバイル社会研究所の調査
インターネットショッピングの利用頻度

地域別EC利用率

地域別のEC利用率では関東が最も高く34%で、3人に1人が利用している。最も低かったのは九州・沖縄(17%)で、関東との差は17ポイントと大きく開いた。

NTTドコモの社会科学系の研究所であるモバイル社会研究所の調査
地域別のインターネットショッピング利用率

交通の便とEC利用率

周辺の交通の便への満足度、家にいながらできる買い物の利用率を合わせて分析。「インターネットショッピング」は、交通の便に「すごく不満」と感じているシニアの利用率が高かった。交通の便の悪さに起因する買い物難民の解消に一部役立っている可能性があるとした。 ただ、80歳代前半では利用者は少ない。今後スマホ所有率が高まれば、「インターネットショッピング」の利用も広がり、買い物難民への解決の一助になるのではないかと指摘する。なお、交通の便に満足していても、「インターネットショッピング」の利用が高いことも判明。都市部の60代を中心に利用が高いのが反映されと分析している。

NTTドコモの社会科学系の研究所であるモバイル社会研究所の調査
家にいながらできる買い物と交通の便への満足度
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