宮本和弥[執筆] 8/7 9:30

デジタルビジネス総合支援を手がけるDGビジネステクノロジーと、商品レビュー分析サービス「TrendViewer」を展開するHALDATAは8月4日、EC事業者向けのレビュー活用高度化とパーソナライズ接客の最適化を目的に、「事業者向け商品レビュー分析エージェント」「消費者向け商品提案エージェント」の2機能を統合した「EC向けエージェント β版」の共同開発に着手したと発表した。

まずは、HALDATAのレビュー分析技術とチャットボット技術を融合した新機能「EC向けエージェント β版」をDGBTが提供するレビュー管理サービス「NaviPlusレビュー」へ搭載。9月から無料で利用できるβ版として先行提供するとしている。

デジタルビジネス総合支援を手がけるDGビジネステクノロジーと、商品レビュー分析サービス「TrendViewer」を展開するHALDATAは8月4日、EC事業者向けのレビュー活用高度化とパーソナライズ接客の最適化を目的に、「事業者向け商品レビュー分析エージェント」「消費者向け商品提案エージェント」の2機能を統合した「EC向けエージェント β版」の共同開発に着手したと発表
「EC向けエージェント β版」のイメージ

「EC向けエージェント β版」の特長

  • 事業者向け商品レビュー分析エージェント
    • オンライン上に投稿された自社・競合の商品レビューを掛け合わせて、商品ID単位で横断的に収集・分析。
    • センチメント分類、評価観点の自動抽出、競合比較を実現。
  • 消費者向け商品提案エージェント
    • レビュー分析をもとに、最適な商品提案を対話形式で提供。
    • 返品・配送などの問い合わせは専門AIに引き継いだり、エンドユーザー側AIエージェントと直接交渉する、A2A(エージェントtoエージェント)通信を視野に入れた分業型チャット設計。

「EC向けエージェント β版」で想定される効果

  • 事業者向け商品レビュー分析エージェント
    • レビューを横断的に収集・整理し、競合比較やカテゴリー全体の傾向把握が可能。新たなニーズやトレンドの兆しを早期に捉えることができる。
    • センチメント分析により、ユーザーの満足度や不満点を数値化。客観的な評価比較ができ、市場評価とのギャップを把握できる。
    • ネガティブレビューの要因をリアルタイムに把握し、商品改善やLP・クリエイティブの修正に即反映。企業の想いと市場評価のズレを是正し、CV向上やネガティブレビュー削減につなげる。
  • 消費者向け商品提案エージェント
    • ユーザーの比較検討をサポートし、最適な商品選定を後押し。CVR向上に貢献する。
    • 会話ログを商品詳細ページのQ&Aとして活用することで、AEO/SEO対策にも効果を発揮する

近年、生成AIや大規模言語モデル(LLM)の進化により、膨大なテキスト情報の収集・要約・分析を自動化し、迅速な意思決定を支援する技術が広く普及。さらに検索環境の変化として、ChatGPTやGoogleの「AI Overview」など、生成AIを介した情報検索の普及により、従来のSEOだけでなくAIに“理解・引用”されるレビューや商品情報の最適化(AEO: Answer Engine Optimization)が求められるようになっているという。

DGBTが提供するEC向けマーケティングサービス群「NaviPlusシリーズ」は、こうした市場変化を踏まえAIを活用した機能強化を継続的に実施、EC事業者の売上向上や業務効率化を支援してきた。今回のDGBTとHALDATAの共同開発は、これらの取り組みをさらに発展させ、レビュー活用の高度化と接客品質の向上を同時に実現する新たな取り組み。

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