CRMは「眠った後の対策から、眠る前の予防へ」。トリノリンクスが始めたCRM分析サービス「休眠対策ダブル」とは

通販コンサルティングなどを手がけるトリノリンクスは8月20日、D2C事業の休眠対策を「眠った後の対策から、眠る前の予防へ」とパラダイムシフトするCRM分析サービス「休眠対策ダブル」の提供を開始した。
「休眠対策ダブル」は、休眠前のアクティブ客に継続購入を促す「休眠予防」施策。休眠状態になる前のアプローチは、施策の経費効率改善だけでなく事業の成長を持続させ、顧客との関係性を維持し、LTVの拡大にもつながるなどさまざまな効果が期待できるとしている。
「休眠対策ダブル」は購買実績データを使い、2つの休眠対策アクションを実行する。
休眠予防のCRM
休眠前のアクティブ顧客が「休眠化する兆候」を、継続時の利用貢献度が高い順に特定。休眠前の購入促進(=休眠予防のCRM)を実行する。D2C事業者は、高い費用対効果と、D2C事業の持続的な成長を加速することができるという。
経費効率の高い休眠客の掘り起こし
すでに休眠してしまった顧客のなかから、掘り起こしやすい顧客を特定(=再購入しにくい顧客を除外)することで、費用対効果の高い「休眠掘り起こしのCRM」を実行。新規客獲得への投資配分を軽減でき、事業効率を改善できる。
「休眠対策ダブル」は独自の分析技術「Anothersky」により、顧客の継続力と購買力を同時に識別。D2C事業で一般的に用いられているRFM分析では考慮しない「購入間隔」などを評価に加え、6か月先の購買予測から顧客を識別する。
「休眠対策ダブル」の納品物は、「分析結果レポート(PDF形式)」「ターゲット顧客番号データ(CSV形式)」「納品時の説明(同社コンサルタントが対面あるいはオンラインで分析結果を説明する)。
「休眠対策ダブル」を活用するのに必要なデータは①購買実績データ②商品マスターデータ③媒体マスターデータ④顧客マスターデータ――をCSV形式で用意する必要がある。顧客マスターデータに登録されている個人情報は不要。
利用料金は分析データ量(前年の年商)に応じた設計。前年度の年商が50億円未満の場合は初回料金が28万円(税別)、2回目以降が18万円(税別)。100億円未満の場合は初回料金が48万円、2回目以降が28万円(税別)。100億円以上は個別見積り。
通常料金の半額で本番と同じCRM分析を実施し、期待できる成果を事前にシミュレーションできる「プレビュープラン」も用意。通常サービスとの違いは、休眠対策を実行する際に利用する「ターゲット顧客番号データ」が含まれない。「休眠対策ダブル」を申し込む前に想定効果を確認できる。「プレビュープラン」の利用料金は年商50億円未満が14万円、100億円未満が24万円、100億円以上が別途見積り。「プレビュープラン」の利用後14日以内に「休眠対策ダブル」を申し込むと、「プレビュープラン」相当額を割引するとしている。