LINEヤフーが始めた出店型ECモール「LINEショッピング」とは? 新設予定の「ショッピング」タブは「コマースのポータル的位置付け」
LINEヤフーが「LINE」のリニューアルに合わせてECを強化している。9月以降、「LINE」のタブ構成に「ショッピング」を追加する。

「ショッピング」タブは「LINE」で手がけるコマースサービスのポータル的位置付けになるという。当初は「LINEギフト」「LINEショッピング」を提供。将来的にはデータ活用によるパーソナライズされた商品をAIが提案していくとしている。

「LINEショッピング」は2025年5月に先行公開した新しいECモール。アフィリエイト型の「LINEブランドカタログ」と異なり、LINEアプリ内で購入から支払いまでを完結できるECモールという。

ユーザーに合わせたレコメンド型ECサービスで、「雑誌を見ながら欲しい商品に出会うようなながら買いを提供するようなモール」(LINEヤフー)と説明。秀誠・上級執行役員コマースカンパニーCEOは「『Yahoo!ショッピング』のような検索型のECモールとは異なるユースケースを想定している」と言う。
「Yahoo!ショッピング」は数億商品のなかからユーザーが主に検索を用いて、能動的に商品を探す検索型ECモール。「LINEショッピング」は「誰でも欲しがるトップラインの商品をお得な価格で、ギフトやソーシャルバイイングというLINEのソーシャル性を組み合わせて利用者を増やしていく。ユースケースが異なる形で提供していく」(秀氏)とする。
LINEギフトはすでに1000万人を超えるサービスに成長した。従前のマーケット(Yahoo!ショッピング)とは異なるサービス、商品を提供し、2~3年かけて大きく成長させていきたい。(秀氏)
なお、「LINEショッピング」はグループアセットとの連携を予定。「『Yahoo!ショッピング』に出店している店舗も簡単に申し込みできるプラットフォームの相互互換性を提供する。セラーにも購入者のユースケースに合わせて使いわけてもらいたい」(秀氏)としている。