【GoogleのAIショッピング】「AI Mode」で実現する新しい買い物体験「代理チェックアウト」などを実装へ
Googleは検索機能へのAI活用を強化しており、そのなかでAIを使ったた新たな買い物体験の提供も進めている。
米国時間の5月20日に実施した年次開発者会議「Google I/O 2025」で、AIアシスタント製品のアップデートを披露。5月21日に更新したブログでも言及している。
新しいショッピング体験として、対話型AIによる商品検索結果のパーソナライズ化、自分自身の写真をアップロードすることで、オンライン上の画像とコラージュするという仮想試着体験を可能にした。
また、新しいエージェント型チェックアウト機能を開発。欲しい商品の価格が変動した際に通知を受け取り、「Google Pay」で購入できる仕組みを開発した。
AIモード
対話型の新たな検索モード「AIモード」でも新たなショッピング体験を提供する。
Geminiのジェミニ機能とショッピンググラフを組み合わせて、インスピレーションを得るためのブラウズ、商品の絞り込みをサポートする。Googleのショッピンググラフには、世界中の小売業者が提供する500億以上の製品リストがあり、レビュー、価格、カラーオプション、在庫状況などの詳細が含まれている。
たとえば、「かわいいトラベルバッグ」を探していることを「AIモード」に伝えると、ユーザーごとにパーソナライズされた画像と製品リストを表示する。今後数か月以内に米国における「AIモード」に登場するとしている。
代理チェックアウト機能
予算に適した価格で簡単に商品を購入できるようにする。製品リストの「価格を追跡する」をタップして、適切なサイズ、色(またはお好みのオプション)、予算をを設定すると、AIが自動で値下げなどを確認。事前に設定した条件に合致した場合、ユーザーに通知する。
ユーザーの確認後に自動で対象のECサイトのカートに商品を追加、「Google Pay」で決済する。今後数か月以内に米国の製品リストに展開するという。
バーチャル試着
自分自身の写真をアップロードするだけで、何十億ものアパレルリストを仮想的に試すことができるようにする。
この技術には、ファッションのための新しいカスタム画像生成モデルを搭載。人体や衣服のニュアンス(異なる素材が異なる体型でどのように折れ曲がり、伸び、ドレープするかなど)を理解しているという。写真のポーズに適用する際にも、これらの微妙な違いを保持するとしている。
商品を購入するのは、商品リストにある「試着」アイコンをタップするだけという。
なお、この試みは、Googleが提供する開発初期段階の新しい検索体験を試せるプログラム「Search Labs(サーチラボ)」で展開している。
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