利益重視に方針転換。値上げ、販促費減などで売上微減・営業増益を達成したベガコーポレーションの2025年3月期まとめ
家具EC「LOWYA」などを展開するベガコーポレーションの2025年3月期の売上高は前期比0.8%減の159億3500万円、営業利益は同20.1%増の9億2600万円、経常利益は同18.7%増の9億3800万円、当期純利益は同50.0%増の5億9100万円だった。
2024年3月期の第2四半期から利益重視の経営方針に切り替えて継続。その結果、売り上げは微減だったものの、2ケタの営業増益を達成した。営業利益の増益要因は販売促進費や広告宣伝費の削減。そのほか価格改定による減価率の改善が利益増に貢献した。
「LOWYA」事業
売上高は前期比0.4%減の155億8800万円、営業利益は同17.4%増の9億3200万円だった。利益重視の方針転換で販促費とマーケティングコストの適正化を実施し、増益を確保した。
マーケティングコスト適正化などの影響で客数は減少したものの、客単価は増加、旗艦店会員数やSNSのエンゲージメントアカウント数は順調に増えた。そのほか、期中に実店舗を5店舗新規オープン。2024年11月には3D家具配置シミュレーションアプリ「おくROOM」をローンチした。2025年3月までに累計30万ダウンロードを突破し、同アプリ経由の売上も増加した。
越境EC支援の「DOKODEMO」事業
利益改善の取り組みとして販促費とマーケティングコストの適正化を実施した影響により、流通総額は前期比17.7%減の22億1000万円、売上高は同16.8%減の3億4600万円で着地。ただ、会員数やアプリダウンロード数は順調に推移したとしている。配送エリア別の流通額比率は台湾を中心にアジア向けの配送が流通総額の8割超。米国への配送が1割弱となった。
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