鳥栖 剛[執筆] 7:30

小林製薬は2025年12月、自社が運営するECサイトとコールセンター経由の通販事業から撤退、他社ECサイトや小売店などで販売する体制へと移行する。

構造改革の一環として事業ポートフォリオの見直しを進めてきた。そのなかで通販事業は、事業環境の変化や販売状況を踏まえ撤退を決めたという。

小林製薬の通販事業の2022年12月期の売上高は84億3900万円、営業利益は4億2000万円だったが、2024年12月期には売上高45億500万円、営業利益2億9200万円と業績を落としていた。

ECサイトの新規会員登録は7月中旬で終了。定期購入の新規申込は7月中旬まで、定期購入は10月発送分で終了する。ECサイトと電話での注文の終了日は12月8日。ECサイト閉鎖日は12月22日とした。また、ポイント付与は10月出荷分までとし、ポイント利用は12月22日で終了するとしている。

ただ、小林製薬は通販取扱製品の販売そのものを全面的に中止するものではないという。一部製品は、他社のECサイトなどを通じて販売を継続する予定。通販事業と小売店などの両方で販売している製品は、小売店での販売に集約していく予定としている。

販売を継続する製品や購入方法の詳細は、今後公式通販サイトであらためて案内する。既存顧客への対応については、公式通販サイトでの案内、ダイレクトメールやメールマガジンを通じて案内するとしている。

自社ECと通販からの撤退について、2025年12月期連結業績に与える影響は軽微と見込む。撤退で特別損失(主に固定資産の除却損など)を計上する見込みで、損失額は現在精査中。確定次第、速やかに開示するとしている。今後、具体的な金額が確定し、開示すべき事象が発生した場合には、速やかに開示するとしている。

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